サバトラとアメショの違いは?サバ猫とアメリカンショートヘアの見分け方
「愛猫サバ美が好きすぎて結婚したい」と語るほど猫愛が強いミュージシャンのの坂本美雨さん。猫のお腹に顔を埋めてもふもふした感触を楽しむ「猫吸い」を考案した人物として有名な方ですが、この坂本さんが保護猫のサイトで一目惚れしたのがサバトラの猫でした。
サバトラとはキジトラや茶トラ同様に縞模様がある猫の一種。ちょっと珍しい白っぽいグレーの地の色に、黒に縞模様が入った猫をサバトラと言います。
私が住んでいる地域は昔から野良猫、地域猫が比較的多い地域ですが、このサバトラの猫を見たことがあるのは今までに1匹だけ。サバトラはあまり見かけない猫種です。
このサバトラ、時々、「これってアメリカンショートヘアっていう猫だよね。」と間違う人が結構います。このアメリカンショートヘアとは、通称「アメショ」と呼ばれる血統書付きの高級猫。そしてサバトラは保護猫に多いミックス(雑種)です。
この2匹、似ているようで全く違います。今回は、サバトラの猫とアメリカンショートヘアの見分け方から性格について紹介しましょう。
■サバトラとアメリカンショートヘアの見分け方
サバトラとアメリカンショートヘア。ぱっと見は見分けがつかないかも知れませんが、一番の違いは体の模様です。
サバトラはトラ模様、すなわち縞模様がくっきりと被毛に現れています。しかしアメリカンショートヘアの体の模様は縞模様ではなく、コーヒーにミルクを垂らしたような渦巻き模様。これはとっても珍しく、アメショの特徴です。じっくりと見たくなるほど綺麗ですよね。
この模様は専門用語でいうと、サバトラが「シルバーマッカレルタビー」、アメショは「シルバータビー」と呼ばれています。
このアメショが日本に入ってきたのは1980年以降とされていますが、アメリカンショートヘアは、もともとはイギリスの ブリティッシュショートヘアが祖先だと言われています。
ブリティッシュショートヘアはとても歴史の古い猫種。なんとメイフラワー号に乗って、移民と共にアメリカに入国した猫と言われています。
そしてサバトラは灰色に黒の縞模様だけですが、アメリカンショートヘアはクリーム色に茶色の渦巻き模様が入った柄や渦巻き模様がない単色の毛色の猫など、およそ70種類もの毛色がいます。
毛柄以外にも、この2匹の違いは、良く見れば顔でも判断できます。アメリカンショートヘアは、サバトラよりも鼻と目の位置が近く、鼻も低くて丸いのが特徴です。目も、若干サバトラよりもつり目の猫が多いようです。
■サバトラとアメリカンショートヘアの性格
高級な純血種であるアメリカンショートヘアの性格はとっても穏やか。猫種の中でも人によく懐くと言われています。
アメショは素直で賢く、しつけやすい猫種だと言われ、弱いものに優しく、母性本能が優れているので、犬など他のペットと一緒に飼うことも可能で、多頭飼いにも適しているとか。
しかしこのアメショの祖先であるブリティッシュショートヘアは警戒心が強く、自立心の高い猫。その影響が強い個体は、飼い主さんからベタベタと甘えたり抱っこを嫌がる傾向があります。
一方サバトラの場合はチャキチャキの江戶っ子。陽気でフレンドリーな反面、喧嘩好きでワイルドな性格の猫が多いとか。
キジトラの一種であるサバトラは、元々の猫の祖先であるリビアヤマネコと同様の毛柄です。野性味が残っている個体は神経質で警戒心の強いサバトラもいるといいます。
■サバトラとアメリカンショートヘアの共通点
似ているようで違うサバトラとアメリカンショートヘアですが、共通点もあります。それはどちらの猫もやや太りやすい傾向があると言うこと。
保護猫活動をしていて感じるのですが、キジトラ、茶トラ、サバトラなど、縞模様の猫は体が大きく、食欲が旺盛、おやつが大好きな傾向があるようです。
そしてアメショも純血種の中では比較的遺伝疾患は少なく丈夫な成果、食欲は旺盛、手足も太く、体つきが立派な猫が多いようです。どちらも寿命は猫の平均15年前後。
ただし、アメリカンショートヘアがかかりやすい疾患として、ワクチン誘発性繊維肉腫と肥大型心筋症が有名です。アメリカンショートヘアの飼い主さんはちょっと注意が必要です。
いかがですか。サバトラとアメリカンショートヘアの見分け方。パッと見分けるコツは体の模様。
ロールケーキのような渦巻き模様がある方がアメリカンショートヘアです。もし機会があれば、このサバトラとアメショ、じっくりと2匹を見比べてみてくださいね。