猫のしゃっくりは危険な病気の可能性も?猫しゃっくりはココをチェック!
愛猫の姿を見ていた時。あれ、なんだかお腹がピクンピクンと波打ってる…。愛猫のお腹だけ動いているけどどうして!とびっくりされたことはありませんか。飼い主さんが驚く猫のこの現象、これは「猫しゃっくり」かも知れません。
猫のしゃっくりは人間とは全然様子が違います。猫がしゃっくりをするとき、人間の様にヒックヒックと声を出すことは稀。ほとんどの猫は、しゃっくりをする時、声は出さず、お腹の真ん中、横隔膜あたりをピクッピクッとお腹を波打たせてじっとしています。
飼い主さんはそんな猫を見て、不安に感じるでしょう。しかし猫しゃっくりは痛みなどはもちろん感じません。ただ、猫がしゃっくりをする場合、普段と違ってちょっと大人しいかも知れませんね。でも大丈夫、通常の猫のしゃっくりは、1日で自然に収まります。
しかしこの猫のしゃっくりが2,3日続くようなら要注意。喉に異物が詰まった可能性もあります。また、猫が長時間しゃっくりするときは、中枢神経系の病気や脳腫瘍、または内臓系の病気、神経性の疾患の可能性もアリ。早急に病院を受診して下さい。
今回は、猫のしゃっくりの安全かどうかのチェック方法をご紹介します。
■猫はどんな時にしゃっくりするの?
猫のしゃっくりが起こる主な原因には次のようなものがあります。
・食べすぎ
・早食い
・水を飲む時に空気もたくさん飲んだとき
・激しく運動した後
こういったことが主な原因の猫しゃっくりの場合、特に心配はありません。しばらくすれば治ります。しかし食べ過ぎが原因の猫しゃっくりの場合、嘔吐する可能性もあります。近くにいて、しばらく様子を見てあげましょう。
猫がしゃっくりをしながら何度も吐いたり、大量によだれを垂らしながら呼吸が荒くなったり、首を触って脈が早いなどの異常が見られた場合は、異物誤飲かも知れません。すぐに獣医さんに相談したほうが安心です。
体調は悪くなさそうなのに、猫がしゃっくりを繰り返す場合は、食べ過ぎ、早食いが原因かも。
1回に与えるフードの量を調整したり、早く食べないようにグッズを使うなどをして、猫の食べ過ぎ、早食いを調整するのも良いでしょう。
ただのしゃっくり、と思うなかれ。食べ過ぎや早食いがしゃっくりの原因の場合は、習慣にならないように次のことに気をつけてみて下さい。
■猫のしゃっくりが習慣になっている場合
猫は、キャットフードをよく噛んで食べずに丸呑みする傾向があります。人間もそうですが、食事はよく噛んで食べないと、満腹感を認識できないので、食べすぎてしまう傾向がありますよね。
猫のしゃっくりの原因は、フードボウルに山盛りに入れたご飯かも。一度にたくさんの量を与えられると、食いしん坊の猫はつい噛まずにガツガツと食べ過ぎてしゃっくりが出てしまうのかも知れません。
愛猫にフードを与えるときは、体重や年齢に応じた分量のキャットフードをきちんと量ってあげましょう。一度に食べ過ぎない様に、1日3回程度に分けて与えるとベストです。
■猫のしゃっくりの止め方
猫のしゃっくりは、病気でなければ自然に止まります。しかしいつまでもお腹がピクピクしていると、飼い主も心配になりますよね。ネットでいくつか紹介されていた、猫のしゃっくりの止め方を紹介しましょう。猫のしゃっくりを止めたいときは、
・猫のみぞおち部分を手のひら全体で優しく押す
・のどや胸部を優しくマッサージ
・寒い場合は毛布などにくるんで暖めてあげる
・口を開け、舌を触って唾をのみ込ませる
・はちみつか砂糖を溶かした水を与える
などの方法があるそうです。でもこの方法を考えるほど飼い主さんが不安を感じているなら、まずはかかりつけの動物病院に相談されたほうが安心です。
いかがですか。猫のしゃっくり。ただの自然現象なら良いのですが、24時間以上しゃっくりが止まらない、吐いたり呼吸が荒い場合は、喉に異物があるか、脳腫瘍などの中枢神経系の病気や、呼吸器系や内臓系の病気、感染系の病気が考えられます。
たかがしゃっくり。飼い主さんはまさかとは思いますが、猫のしゃっくりには危険な病気の可能性があります。愛猫のしゃっくりが病気か、自然現象か、それを見極めるのは飼い主さんではなく、病院のドクターだけかも知れません。
人間のしゃっくりのように軽く考えず、猫がしゃっくりする場合は、時間や様子などをよくチェックしてみて下さいね。